厳しい検品で規格外品を大量に抱えた某有名肌着メーカーの買取事例【女性向け下着 5000点 】
メーカーに取って欠かせない検品作業
商品は製造から店舗に並ぶまでの過程で、
「検品」という品質チェックを経ています。
「自分達の定めた品質が保持されている」とメーカーが認めたものが
私たちの手元に届くようになっています。
メーカーやブランドによっては厳しい検品基準を設けているところもあり、
“ブランドイメージの維持”や“品質保持”だけでなく、
“消費者・購入者への安全性の確保”という意味でも
メーカーに取って検品は欠かせない作業となっています。
検品については以前もお話しておりますので、
こちらの買取事例も併せてご覧ください。
参考:検品基準に満たず返品された大量のB品を全量買取した事例【某有名通販会社・フェイクムートンブーツ12000点】
アパレル商品の検品と検針。そして生まれる「規格外品」
アパレル商品での検品は
検品:
糸のほつれや縫い目の乱れなど縫製不良、
ジッパーやベルトなど付属品の破損や遺失、汚れがないかを調べる作業
検針:
折れた針やまち針、ミシン針などが残っていないかを調べる作業
の主に2つです。
製造過程で不良品や規格外の製品はどうしても発生します。
検品作業の時だけでなく、店舗にてスタッフが品質不良や汚れなどに気が付くことも。
針などの異物が残っていて購入者にケガを負わせる訳にもいきませんし、
メーカーとしてブランド力を構築・維持するためには莫大なコストが掛かります。
検品が欠かせない事は先述した通りですが、
「検品が基準が厳しい」=「規格外の商品が多く生まれている」ということでもあります。
「規格外品」は製造過程に戻した上で「規格品(商品)」になるものもあれば、
コストや納期・販売時季の都合上、
陽の目を見る事無く在庫となり、処分・廃棄に回るものも出てきます。
売り時を逃した商品は不良在庫になってしまうため、
規格外品に改めてコストを掛けてまで在庫を積み上げる必要性は確かにありません。
しかしながら、
直せば着れるものが着られずに棄てられ、資源が大量に消費されて棄てられている現在、
一消費者として立った時、過剰に品質を求め過ぎない事も大事なのではないか。
SDGsが広まってきた今、そう感じる人も多くなってきたようにも感じます。
某有名肌着メーカーの買取事例
弊社にて定期的に在庫処分をお手伝いしているこちらの会社様は、
大手ブランド、通販会社の商品をODM(Original Design Manufacturing)にて生産しています。
取り扱い商品や生産量に比例して、返品数も多くなります。
加えてメーカー・ブランドごとの規格外品を生産してしまったことでの返品も発生。
特に大手ブランドは規格検品の審査が厳しく、
5ミリ短い・色味の差異・タグの位置の微妙なズレなど、
着る分には問題ないような、A品でも通るような商品も
規格外品として返品されてしまうそうです。
B品の量も多く、月の返品総数は約5,000枚にも上ります。
在庫買取.jp はその返品分を定期的に全量買い取りしております。
買取商品 | 女性向け下着(ブラ・ショーツ・インナー・キャミソール・腹巻きなど) |
買取数量 | 約5000点 |
買取金額(単価) | B品:1点あたり50円 規格外品:1点あたり150~300円 |
再販規制 | タグカット |
再販路先 | 小売店 |
ブランド毀損を防ぐためにタグカットを行っています。
手荒に扱うと生地が傷みやすく、洗濯タグに社名が載っていることもあり、
女性下着のタグカットは手間が掛かります。
また、肌着の入っている袋にはブランド名やECショップ名が入っているため、
すべて袋から出す作業が必要になります。
数量もあるため、この買取単価になっております。
再販先は小売店へ。
現行商品、かつ元が品質も良い品のため、
購入されるお客様にも人気がある商品だそうです。
規格外の商品在庫に関してもご相談ください。
在庫買取.jpでは、B品ではない規格外の商品に関しても
規格書・商品仕様を確認させて頂き、お見積もりを行っております。
メーカー様はあらゆる事情で処分できない・処分しづらい在庫を抱えていらっしゃいます。
その在庫をもし現金化出来れば、次の商品を生み出す糧となるかもしれません。
廃棄する前に、在庫買取.jpまでお気軽にお問い合わせください。
【著者紹介】 大林 洋
株式会社ワールドトレードジャパン代表取締役
大学を卒業後、アパレルネットショップを開店。
7年後、在庫問題に悩まされ、個人事業主として在庫処分業を始める。
2013年株式会社ワールドトレードジャパン設立。
その後年間約200社以上の企業の在庫買取に携わる。