《閉業による店頭在庫一括買取》和装・着物買取事例【2t車1台分】
《閉業による店頭在庫一括買取》和装・着物買取事例【2t車1台分】
今回ご紹介させていただくのは和装・着物の買取事例です。在庫商品2トントラック1台分を一括買取させていただきました。
着物業界は日本人の服のカジュアル化や若者の着物離れに伴い縮小傾向が続いております。着物小売市場は1980年度にピークを迎え、約1.8兆円規模でした。しかし、2019年度は約2780億円となり、この40年間で8割以上も減少しております。2020年にはコロナが日本列島だけでなく世界中に猛威を振るい、着物が活躍する場である慶事やフォーマルな場で多数の人が集まる機会が激減しました。
2021年秋には日本のワクチン接種率も75%以上になり、世界の中でもトップレベルの接種率です。コロナの新規感染者数も落ち着いてきたため、人が集まる機会も増えてきました。明るい兆しが見えてきた今こそ、戦略を見直しアフターコロナに向けた取り組みが必要かもしれません。
戦略の見直しの参考になりそうな着物業界についての記事を紹介させていただきます。
競合との差別化
着物買取で有名なバイセル様の事例です。2020年4-6月期ではコロナ禍で減収減益になっていますが、7-9期には一転して増収増益になりV字回復しています。どんな追い風が業績回復に繋がっているのでしょうか。
■断捨離ニーズの高まり
コロナを機に訪問件数が落ち込み、一時は増収増益に悩んだそうです。しかし、在宅で過ごす時間が増えた影響で「断捨離」のニーズが高まり、昨夏から出張訪問買取件数が増えているそうです。着物の買取だけでなく貴金属の買取も同時に行い、金の価値が上昇している今、増収に一役買っているそうようです。
■ECサイトの躍進
コロナがまん延してから百貨店の催事の客数減が響いたそうですが、ECが自社サイト・他社モールともに2020年の夏から大幅に伸びています。ECサイトの購入層は中高年やシニアの女性客が多く、日常的に着物を愛用されているそうです。そのため、リピートも多く、高単価の着物も売れるようになったそうです。
ECサイトでの購入層は日常的に着物を愛用している中高年やシニアの女性客が多く、高単価の着物もよく売れるようになっています。2019年度は10%程度だった一般消費者向けの販売比率は、ECが想定以上に伸びたことで14~15%まで上昇しているようです。
■仕入れ力はスピーディーな訪問買取にあり
従来の着物買取といえば、店舗への持ち込みが多かったそうです。しかし、バイセルでは買取を続けていくうちに「着物を高く売りたい<着物を早く処分して肩の荷をおろしたい」というニーズのほうが多いことに気付いたそうです。ニーズに気付いてからは2017年以降、訪問件数を前年比30%に増やし、遺品や自宅の整理に悩むシニア層や富裕層の需要を獲得しています。
買取の6割が自宅訪問というほどバイセルでは訪問買取が強みになっているそうです。「スピーディーな訪問買い取り」という手法は競合との差別化になるだけでなく、良い着物を買付できることに繋がり、買い取ったあとの再販もスムーズだそうです。
バイセル様からは「競合との差別化」の大切さを学びました。自社の強みが何かを改めて考え、競合に負けない戦略作りは、着物業界だけに限らず、どんな業界にでも応用できるカギになるかもしれません。是非参考にしていただき、アフターコロナに向けた戦略の練り直しに活用していただければ幸いです。
【参考記事】コロナ禍で「着物」が苦境、バイセル急伸の裏側
【買取事例】ユニフォーム・制服買取事例
今回ご依頼いただいたのは和装・着物を取り扱われている小売店様です。
ご依頼主様のおかれた状況
今回ご依頼いただいたのは長年、和装・着物の販売をされているお店様でした。フォーマルな場で華やぐ着物からカジュアルに日常でも楽しめるお出かけ着まで幅広く取り扱われておりました。
着物業界といえば、2020年の着物小売市場規模は、前年比98.2%の2,780億でした。緊急事態宣言による成人式・卒業式・入学式の中止だけでなく、結婚式・七五三・お宮参りなど慶事の中止や延期が相次ぎ、フォーマルな場で活躍する着物の出番が大幅に減り、厳しい状況になりました。
ご依頼いただいたお客様も、着物業界と同じくコロナの影響を受け、売上が伸びず、閉店を余儀なくされました。そこでご相談いただいたのがお店の店頭在庫一式の在庫処分です。
【参考記事】着物市場規模に関する調査2021年
買取のポイント① 『店頭在庫一式買取』
今回は閉店に伴う店頭在庫一掃買取でしたので、商品リストもない状態での買取となりました。数・種類・サイズがまちまちでも全て一括買取させていただくことを弊社は強みにしております。
呉服屋さんの店頭商品といえば何が思い浮かびますか?普段着物を着られない方でも、着物・浴衣・帯・草履などは思い浮かぶでしょうか。
着物は外から見えている部分だけでなく。着物の中にも沢山の着付け品を使います。
【着付けに必要なもの】
- 帯締・帯揚・長襦袢・肌襦袢
- 腰紐5本・伊達締め2本・帯板・帯枕・コーリンベルト1本・
- 衿芯・肌着・足袋・タオル3本・バッグ・草履
【その他】
- 髪飾り・バッグ・雨除け
店頭在庫となると、上記の小物類も一式買い取らせていただくこととなります。
ご自身で再販先を探す場合、着物や反物の再販は容易いかもしれませんが、腰ひも・コーリンベルトなども1点1点、再販処分しようと思うとかなり労力がかかります。また、着物などはニッチな商品のため、再販が難しく、買い手探しに難航しやすい商品です。
買取のポイント② 『再販先が決まってから現金お渡し』
弊社で買取をさせていただく場合、お客様にご安心いただける取引となるように、必ず再販先が見つかった状態で買取後、現金お渡しをさせていただいております。
そのため、再販先が見つかるまで買取をお待ちいただくこととなります。一般的な洋服・アパレル商品の場合、早ければ5日ほどで現金お渡し。再販先を制限されたり、海外への輸出の場合は少しお時間をいただくことがあります。
少しお時間をいただいてでも必ず、ご安心いただける再販先を見つけ出し、大切にされていた商品を次へとつなぐ橋渡しのお手伝いをいたします。
以前も小売店の廃業・閉業時の在庫買取についての記事を載せておりますのでご参考になさってください。アパレル小売店の廃業時の在庫買取【アパレル2000点】
買取内容
金額にして150万円・総量2トントラック1台分の和装・着物を一括買取させていただきました。
※写真はイメージです
商品 | 和装着物
店内在庫一式 |
上代 | バラバラ |
買取価格 | ― |
商品点数 | 2tトラック1台分 |
買取総額 | 150万円 |
現金お渡しまでの期間 | 約1か月 |
今回は商品リストが無かったため、現地で商品情報の確認をさせていただき、後日見積もりのご連絡をさせていただきました。
その他商材の買取価格参考事例はコチラ→アパレル商材の買取価格参考例
買取商品
買い取らせていただいたのは和装(着物・小物・雑貨・反物など)の店頭在庫一式です。在庫一掃のため、数・種類・サイズ・価格帯もまちまちですが一括買取させていただいております。
現金お渡しまでの期間
通常、再販先が見つかった状態で買取させていただきます。今回の場合、ご相談いただいてから1か月ほどで商品の引き取りから入金まで完了いたしております。
再販先が見つかりやすい商品の場合、ご相談開始から現金お渡しまでの期間は10日間です。即金を基本としておりますので、商品を受け取り後5日以内にお渡しさせていただいております。
販路と販売方法
日本の卸売業者に再販させていただきました。ECサイト・店頭を中心に再販予定です。
再販先からの反響
再販先は雑貨の卸売業者様でしたが、ちょうど和装一式を探していらっしゃったタイミングでした。店頭在庫一式をそのまま買い取っていただき、大変喜んでいただけました。
在庫処分後の小売店様からの反響
閉店作業で忙しくされており、商品ごとに細かく在庫処分する時間もなかったそうです。そのため、着物・反物だけでなく、着付けにつかう小物類も含めて一括で買い取らせていただいたことに、とても喜んでいただけました。
他社の場合、1点1点に値段をつけるので買取までに時間がかかってしまったり、数がそろってなかったり、需要が低いものの場合買い取れないと言われることもあるそうです。
一括買取は弊社の強みにしております。同じように閉店・閉業による在庫処分でお悩みの方がいらっしゃったらお見積りだけでもお気軽にお試しくださいませ。
SDGsの取り組み
弊社、在庫買取.jp(ワールドトレードジャパン株式会社)ではSDGsの考え方に深く賛同し、積極的な活動に取り組んでおります。
特に下記3つの目標に力をいれています。
■目標12 つくる責任つかう責任
■目標17 パートナーシップで目標を達成しよう ■目標1 貧困をなくそう |
詳しい弊社のSDGsの取り組みは下記リンクよりぜひご覧ください。
買取させていただいた商品が再販の際に売れ残ることもあります。その場合はノベルティ利用や寄付させていただき、必ず廃棄処分以外の方法で再利用できるように取り組んでいます。
服の買取だけでなく、家具・カバン・雑貨・食器など幅広く買取を行っています。小ロットから歓迎しておりますので、新品のまま廃棄処分する前にぜひ一度ご連絡ください。コロナ禍での過剰在庫、売れ残りなど、限りある資源を大事にするためにも再利用・再販方法を一緒に考えませんか。
【著者紹介】 大林 洋
株式会社ワールドトレードジャパン代表取締役
大学を卒業後、アパレルネットショップを開店。
7年後、在庫問題に悩まされ、個人事業主として在庫処分業を始める。
2013年株式会社ワールドトレードジャパン設立。
その後年間約200社以上の企業の在庫買取に携わる。