展示会のたびに積もるサンプルと在庫
今回のお客様は年商30億のアパレルメーカーです。アパレル展示会のために製作したサンプルと自社在庫の買取依頼で連絡をいただきました。
展示会の流れ
アパレルメーカーは自社ブランドを必ず持っています。こちらのアパレルメーカーでは、毎年2回自社ブランドの展示会を行っています。この展示会のために商品サンプルを製作し、展示会でバイヤーや販売店・小売店などにお披露目します。サンプルは基本的に商品につき色別1枚ずつ製作します。このサンプルが展示会のたびに社内に溜まっていきます。きちんとした服なのですが、サンプルはあくまで展示会用なので、洗濯ネームを付けて製作しません。洗濯ネームが無いと一般に販売はできないので、展示会のたびに増えていくサンプルに頭を悩ませているメーカーは多いです。
展示会で生まれる在庫とは?
展示会では、サンプルをバイヤーや小売店が見て、オーダーを入れてきます。オーダーが入れば、工場に商品を発注する流れです。例えば、3社からオーダーが入った場合、10枚+25枚+100枚=135枚といった感じで、135枚の発注になります。ですが、商品を製作するにも必ず最低ロットがあるので、ミニマムが150枚だった場合、150枚製作して15枚は自社在庫にします。追加発注が入った場合は、この在庫から出しますが、追加発注が無ければ、この15枚は在庫のまま…というように在庫が増えていってしまいます。もちろん、オーダー数がミニマムに達しなかったので、発注しないということもありますが、多少の在庫なら抱えてでも発注をしてしまうメーカーが多いです。また、オーダーをもらった商品で、工場で生地が余ったりすると、発注数より多く製作することがあります。これも追加発注が無ければ自社在庫になっていきます。
このように、展示会のたびにサンプルと在庫が溜まってきます。今回は春夏で約2000点、秋冬で約1200点の在庫買取の依頼でした。アパレル商品は季節に左右されますが、弊社では逆シーズンでも買取をしております。また、この在庫の中には展示会サンプルも含まれていました。洗濯ネームが無いので、通常の流通に乗せるのは難しい商品です。弊社では、サンプルなどの洗濯ネームが無い在庫も買取しております。春夏、秋冬合わせて3200点で50万円の買取でした。
ブランド商品の場合、販売先の限定がある商品が多いですが、販売先のご要望(国内NG、ネット販売NGなど)を必ずお聞きしています。また、ブランドタグの処理なども行っております。アパレル商品は流行にも左右されますので、展示会後の在庫は早めにご相談ください。高価格での買取が可能になります。
お客様の声
展示会のたびに在庫が増えていく状態でしたが、一括現金化できて本当によかったです。サンプルも含めて買取いただけたので助かりました。今後もよろしくお願いします。
【著者紹介】 大林 洋
株式会社ワールドトレードジャパン代表取締役
大学を卒業後、アパレルネットショップを開店。
7年後、在庫問題に悩まされ、個人事業主として在庫処分業を始める。
2013年株式会社ワールドトレードジャパン設立。
その後年間約200社以上の企業の在庫買取に携わる。