ブランド名を出さない在庫買取~アパレル~
ブランド商品のOEMを行っているメーカーからの買取事例をご紹介します。
今回の依頼品は、アパレル小物です。
OEMメーカーで余剰在庫になっていた商品の在庫買取依頼でしたが、在庫になってしまった経緯は納期遅れでした。
OEMメーカー側の要望は、『ブランド名が絶対に出ないようにしてほしい』ということでした。
ブランド名を出さない在庫買取
ブランド名を出さないためにタグカットを希望されていましたが、先方の希望売却価格が高く、タグカット作業までしてしまうと弊社が赤字になってしまいます。
メーカーの希望買取価格は1枚あたり500円。タグカット作業が無ければなんとかなる価格なのですが、タグカットの作業費を考えると1枚単価500円での買い取りはかなり厳しくなります。
タグカットは手作業で行うので、どうしても人件費がかかってしまうためです。
在庫買取.jpからの提案
そこで今回提案させていただいたのは、買い取った商品を販売という形で消化するのではなく、ノベルティとして使用する方法です。
研修やセミナーを行っている企業向けにセミナー等の来場者特典として、この商品を使ってもらうのです。この方法なら、販売にはあたらないためタグカットをしなくても済みます。そうなると、タグカットの作業工賃が発生しないので希望価格での買い取りも可能になります。この提案を先方に承諾していただきました。
ブランド側が一番恐れるのは、ブランドイメージの低下です。
流通価格よりも安価に商品が市場に出回ってしまうのは絶対に避けなければいけません。OEMメーカーとしても、取引先のブランドイメージを下げるような行為は絶対に回避すべきです。
今回、タグカット作業なしでの買い取りを快諾していただいたので、買取価格も当初のご希望に添えるかたちになりました。そのため、当初予定していた物量よりも多くの物量で取引させていただけることになりました。
ノベルティ利用の企業側も予定していた予算以上の商品を購入できたと喜んでいただけました。セミナー参加者の満足度向上にもつながったそうです。
お客さまにも喜んでいただけて、ブランド品の在庫を市場に流出させることなく消化できたので、今回の取引は私にとっても満足できる結果に終わりました。
在庫買取.jpでは、お客様のご要望にできる限りお応えできるように積極的に提案をさせていただいております。お気軽にご相談ください。
【著者紹介】 大林 洋
株式会社ワールドトレードジャパン代表取締役
大学を卒業後、アパレルネットショップを開店。
7年後、在庫問題に悩まされ、個人事業主として在庫処分業を始める。
2013年株式会社ワールドトレードジャパン設立。
その後年間約200社以上の企業の在庫買取に携わる。