アパレルメーカーの在庫買取【百貨店ブランド2400点】
今回ご紹介する在庫処分事例は、普段は手が届かない商品についての記事です。
しなやかな強さを持つ組織は、組織内で健全な競争を繰り返しています。
2020年を圧倒的な強さでプロ野球を制したチームは、まさに健全な競争を体現した組織です。
そのチームとはみなさんもご存知のとおり、「福岡ソフトバンクホークス」です。
チーム内では新しい若手の力と実績あるベテランが競争しているため、チーム内に好循環が生まれています。
激しい競争の結果、敗れてしまった選手でも他球団からは”喉から手が出るほど需要”があります。
ご紹介する在庫処分品は
ブランド廃止という結果、たまたま弊社にお問い合わせをいただいた、まさに“需要の高い商品”です。
百貨店ブランドの廃止
百貨店で展開しているアパレルブランドの企業様から連絡がありました。
現在、百貨店を中心に展開しているブランドを廃止するので在庫処分をしたい旨の連絡でした。
なぜブランド廃止になったのか
2020年、3月ごろから世界的に流行した新型コロナウィルスの影響です。
コロナウィルスの影響でインバウンドマーケティングを中心に需要が落ち込みました。
さらに追い打ちをかけるように、緊急事態宣言による休業要請がかかりました。
結果的に百貨店の販売不振となったため、ブランド廃止に至りました。
処分品の扱いについて
企業様としては長い時間とコストを丁寧にかけて、ブランディングを行ってきました。
しかし今回の販売不振による影響は大きいため、再度ブランディングをする予定はありません。
先ほどの繰り返しになりますが、長い時間とコストをかけて商品のブランディングを行ってきました。
そのため残っている在庫の現金化を行い、コストを回収するつもりです。
よりコストを回収するために、ノーブランドではなくブランド名で販売いたします。
今回のお取引の販売規制について
在庫買取を行う際に一番気を使うのが、ブランド毀損を起こさないことです。
今回は規制については、ほぼないといって差し支えないです。
対象商品が廃止したブランドのため、日本国内での販売はもとより、ネットでの販売も問題はありません。
平時より弊社では、ブランド商品の在庫処分に最新の注意を払っております。
ブランド毀損を発生させないために、販路についての規制をまず確認させていただいております。
在庫処分品・買取価格について
商品 :百貨店ブランドのレディースアパレル
商品点数:2,400点
買取価格:単価1,000円
買取価格が高い要因としては、販路を制限していないのとタグカットを行っていないためです。
タグカットとは文字どおり、ネームタグを付け替える行為です。
例えば現行ブランドを在庫処分する場合、ブランド毀損を防ぐためにタグカットを行います。
ネームタグのカットやネームタグの付け替えを行って、元のブランド名を分からないようにします。
当然このタグカットは人件費がかかるために、買取価格は安くなります。
またタグカットのコストは比較的安価ですが、処分品はB品扱いとなるため高価での再販売は望めません。
反対にタグの付け替えはコストがかかりますが、A品扱いのため高額販売が望めます。
再販売先について
販路規制がないため、国内の店舗で販売いたします。
オフプライスストア『Colors』(https://fashionoutlet.jp/)や自社通販のサイトでブランド名を出して販売する予定です。
今後の展望について
今後も弊社では、作りすぎて在庫品となったブランド品などを仕入れて販売していきます。
これはビジネスであると同時に、廃棄製品問題への社会貢献の一部と考えております。
引き続き、余剰在庫の廃棄が減り環境に優しい世界の実現に取り組んでまいります。
【著者紹介】 大林 洋
株式会社ワールドトレードジャパン代表取締役
大学を卒業後、アパレルネットショップを開店。
7年後、在庫問題に悩まされ、個人事業主として在庫処分業を始める。
2013年株式会社ワールドトレードジャパン設立。
その後年間約200社以上の企業の在庫買取に携わる。