某アパレルメーカー様の終売ブランド在庫処分【アパレル約2000枚】
アパレルを取り扱うメーカーは、商品の売れ行きが思わしくない時や商品の入れ替えなどに、“商品を終売する”という区切りの付け方をします。
メーカーの諸事情によりそのブランドを終売することになれば、商品の生産や入荷を取り止め、残りの商品はなるべく売り切る方向へとシフトしていきます。
しかし商品が売れ残ってしまった場合、それ以上販売することができないため、在庫として抱えることになってしまい企業の利益を圧迫することに・・・。
今回は終売を決めたあるアパレルメーカーさんの買取事例をご紹介します!
アパレルの売れ行き予想は困難
どんな商品も最初から終売になると思いながら売られてはいません。メーカーは、この商品が売れると予想し、生産や入荷、販売をしています。
商品の売れ行き予想については、その時期のトレンドや気候、景気などの要素を取り入れながら、今後の売り上げ戦略を立てていきます。
どんな商品に需要やニーズがあるのか、逆にどんな商品は求められていないのか、ということを予測して、生産数や商品の方向性を決定するのです。
最近では、SGDsの観点からアパレル業界の中でも『サステナブルファッション』といったワードが溢れ、持続可能な原材料、流通、廃棄、またそれらに関わる人の働き方について注目が集まっています。
アパレルメーカーは、世間の様々なコトやモノに影響を受けるため、多角的な観点から未来の売れ方を予想・分析をしています。
アパレルの在庫調整の方法例
アパレルメーカーがどれだけ緻密な販売計画を立てたとしても、その通りに数字が付いてこないのも現状。そんな時には、様々な手を打って現状に軌道修正をかけていきます。
例えば、値下げのタイミングを予定より前倒しで行います。
通常は、シーズンオフになってきた時期やメーカーの決算期、ファミリーセールなどのタイミングで値下げをしていきますが、販売数が伸び悩んでいる商品に関しては前倒しで値下げをすることもあります。
顧客にとって、定価から値下げされた商品は魅力的で、より手に取りやすくなります。
またその他の在庫調整例として、値下げをする他、メーカーの担当者が小売店やアパレルショップに営業活動をすることが挙げられます。
販売ルートを増やしてブランドや商品をより露出させていければ、それに伴い商品が売れる可能性も増えていくのです。
しかし商談が決まるまで時間がかかってしまうことが多く(企業の規模にもよりますが)、すぐに結果がでる方法ではありません。
終売を決断するケースもある
アパレルメーカーは、様々な事情によりブランドを終売することがあります。
では一体なぜ終売をするような状況になるのでしょうか?
それは、商品が長らく売れないことや、商品を作る上での原材料や人材が確保ができないこと、商品の切り替えなど、メーカー全体の生産の合理化を図るために行われることが多いのです。
終売が決まった商品は、在庫がなくなった後は今後販売することはありません。
終売ブランドの在庫処分事例
継続的に取引をさせていただいているお客様から、1ブランドを終売する予定のため、在庫商品の買取のご依頼をいただきました。
終売を決める前には、卸販売をして販売店も作られましたが、メーカーのため生産量が多く、徐々に在庫が溜まってしまったということです。
【買取事例概要】
・買取商品:終売ブランドのアパレル
・買取数量:約2000枚点
・買取単価:350円
・買取総額:約70万円
・再販規制:なし
・再販先:小売店舗カラーズ(https://fashionoutlet.jp/)と卸売りで消化
当初ご依頼をいただいた際は、在庫品のリストが不明確の状態でした。
種類や枚数等がはっきりしていなかったため、先ずは概算でのお見積で商談をスタートしました。
その後、処分予定の在庫を全て送っていただき、弊社で仕分け・検数・検品を行った上で、再見積をし、具体的な金額をお出ししました。
商談開始から現金お渡しまでは約2週間ほどしかかからず、お客様も安心したご様子でした。
終売予定のブランドのため、ブランド毀損がないことから再販に関する規制のご要望はなく、またA品の商品だったため高価格でのお見積を出すことができました。
今回は、1型のみで数量が少ない商品が多くありましたが、当社小売店舗カラーズ(https://fashionoutlet.jp/)では、そのような商品でも販売をするノウハウがあるため、すぐに対応することができました。
また、1型で数量がある商品は卸売りで消化することができたため、迅速な対応ができお客様も大変喜ばれました。
このように、商品の数量や状態を見極めて、国内外の卸売りや自社店舗での販売など、商品の最適な行き先を選択しています。
明細やリストが不明な場合も対応いたします!
『在庫処分をしたいけど、まだ正確な数量や内容が分からない。』そういった状況でも、ぜひ一度ご相談ください。
先ずは概算でのお見積りを出してから、少しずつお話を進めさせていただきます。
その他再販の方法なども含め、お客様のご要望をお聞きした上で在庫処分の方法をご提案いたします。
【著者紹介】 大林 洋
株式会社ワールドトレードジャパン代表取締役
大学を卒業後、アパレルネットショップを開店。
7年後、在庫問題に悩まされ、個人事業主として在庫処分業を始める。
2013年株式会社ワールドトレードジャパン設立。
その後年間約200社以上の企業の在庫買取に携わる。