自社ブランド閉鎖にともなう買取依頼【ニット13000点】
※2019/7/30更新
ニットメーカーからの買取事例をご紹介します。
ニット専門のメーカーで、自社ブランドとして生産した商品を全国の小売店に卸販売していました。
自社ブランド商品はすべて自社リスクでの生産を行っています。
メーカーが自社ブランドをやめる
追加のオーダーに早く応えるために、余分に商品生産を行っていました。
ですが、追加オーダーがあまり入らず毎年多数の商品が在庫として残ってしまいます。
毎年、年度末に在庫商品の処分を行っていましたが、在庫処分する場合は赤字になります。
通常の販売で利益を出せるように生産された商品なので、在庫処分にまわすことで赤字になってしまいます。
この処分の赤字が卸の粗利に近づいてきたため、自社リスク商品からの撤退を決断されました。
卸・販売の事業を行っている場合、利益を最大化するためにも在庫の準備は必要です。
追加オーダーが入ったときに、すぐ商品を出せることで商品の売れ時を逃さずに済みます。
「この商品がほしい!」と思っていても、次回入荷が1ヶ月後なら、購入を躊躇しますよね。
アパレル商品なら、季節も大きく関わりますので、入荷まで待たない消費者が多いのでは無いでしょうか。
アパレル事業と在庫は切っても切れない関係です。
もちろん、在庫品の処分も悪いことではありません。
売れない商品を在庫として抱えておくメリットは無いからです。
ですが、今回のメーカーのように在庫品を処分することで利益を圧迫してしまう状態なら、事業自体の存続を検討したほうが良いです。
今後は業態変換して、OEMメーカーとして運営して行くそうです。
OEMメーカーであれば、自社リスクの生産では無くなるため、自社ブランド展開時の状況は回避できます。
今回のお取引内容
全商品の明細は無かったのですが、一部商品は明細がありましたので高値での買取が可能となりました。
明細のない商品については、弊社にて検品し見積もりさせていただきました。
ニット13000点
9000点 商品単価450円
4000点 商品単価250円
【著者紹介】 大林 洋
株式会社ワールドトレードジャパン代表取締役
大学を卒業後、アパレルネットショップを開店。
7年後、在庫問題に悩まされ、個人事業主として在庫処分業を始める。
2013年株式会社ワールドトレードジャパン設立。
その後年間約200社以上の企業の在庫買取に携わる。