ECの会社からの在庫買取依頼~コスプレ季節商品~
今回はECの会社からの在庫買取依頼です。
ECとは
ECはエレクトロニック・コマース(electronic commerce)の略称です。日本語に訳すと、電子商取引となります。言い換えると、インターネット上での商取引です。
サービスや物品の売買、契約、決済をインターネット上で行うことを指します。
最近では、インターネット通販やネットショップなどのオンラインショップを表す言葉として使われています。
Amazon、Yahoo!ショッピング、楽天市場などが有名です。言葉の意味としては、ネットバンキングやコンテンツ配信サービス(iTunesなどの音楽配信)も含まれますが、EC=オンラインショップの総称としての使われ方のほうがしっくりきますね。
ECは実店舗販売と比較して、どこからでも24時間365日利用できる利便性があります。
また、売れ筋商品や在庫の分析が容易にできるところも魅力です。
言い換えれば、消費者ニーズをいち早く察知し、魅力的な商品をいかに揃えられるかが売上を左右します。
しかし、商品分析が容易なのは消費者も同じで、価格の比較が簡単にできるので、価格競争が激化してしまうという側面も持ち合わせています。
実店舗での販売と比較しても、消費者ニーズを速く感知すること、価格面での努力が必要と言える市場です。
EC会社の抱えた在庫とは
今回のEC会社はコスプレ商品をメインに扱っています。
在庫買取の依頼品は、ハロウィン・クリスマス・節分などの季節商材でした。
予約販売での売上を見越して、ハロウィン用に商品を3000点発注したそうですが、中国の工場が納期遅れを起こしました。
入荷が遅れてしまい、納品日に間に合わず、もちろん予約はキャンセルです。
売れる時期を逃してしまいました。
また、ハロウィンにサンタのコスプレをするお客様も多いので、サンタの衣装は10月~12月まで売れる商品として毎年多めに発注するようにしていました。
残念ながら、このサンタも納期遅れにより売れ残ることになります。
ハロウィンとサンタをあわせて17000点の在庫を抱えることになりました。
こういった季節商品は時期を逃すと一年間塩漬けです。
在庫品を倉庫に保管して、翌年早めに流通させることで対処するところですが、保管のスペースが用意できませんでした。
加えて、これだけの在庫金額を来年まで持ち越す体力(現金)が無いため、処分することに決めたそうです。
17000点、販売上代2500万円分を374万円にて買い取りしました。
在庫買取のプロのアドバイス
こういった季節商材は、イベントで一番多く使われるものをOEMで作るほうがつぶしがききます。
OEMを活用することで、発注量と納品スケジュールのコントロールが可能になるため、大量在庫と納期遅れのリスクを回避できます。
今回のケースなら、売れる時期が長く発注量の多いサンタの衣装でOEMを検討されるのをお勧めします。
OEMで作る以外にも我々のような在庫買取業者が、今回のように昨年の在庫を持っている可能性があります。
まず、問い合わせてみるのもありかもしれません。
通常の仕入れより安価に商品仕入れが行なえます。
季節商材の中国の納期遅れは死が確定するので、そのあたりも気をつけて発注なさってください。
在庫買取.jpは、お客様の経営のお手伝いをしています。
一般的な在庫処分方法と弊社独自のサービスを組み合わせてお客様の在庫をベストな状態に導きます。
言わば私たちは在庫処分のコンサルタントです。
お客様のお悩みをお気軽にご相談ください。
【著者紹介】 大林 洋
株式会社ワールドトレードジャパン代表取締役
大学を卒業後、アパレルネットショップを開店。
7年後、在庫問題に悩まされ、個人事業主として在庫処分業を始める。
2013年株式会社ワールドトレードジャパン設立。
その後年間約200社以上の企業の在庫買取に携わる。