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某アパレルメーカー堅牢度基準未達での返品在庫事例【レディースアパレル約20000点】


アパレルメーカーではさまざまな理由で在庫が残ります。
過剰オーダー、流行外れ、シーズンが過ぎたものなどそれぞれですが、このうちのひとつにブランドの基準をクリアできなかった商品があります。
今回、レディースアパレルメーカー様より「堅牢度(けんろうど)検査」に引っ掛かったことが理由で返品されたレディースアパレル商品約20000点の買取依頼をいただきました。

堅牢度検査とは?

「堅ろう」は、「堅牢」とも書き、丈夫さ(抵抗性)を意味します。染色堅ろう度試験とは、染料などで染色された生地の染色の丈夫さ(抵抗性)、いわゆる「色の変わりにくさ」や「色落ちのしにくさ」を見るものです。染色堅ろう度には、「変退色」と「汚染」があります。

引用: (一社)カケンテストセンター 染色堅ろう度の概要と判定(JIS L 0801)

堅牢度検査は、アパレルの生地が色落ちしやすいかしにくいかを確かめるために行います。
5級~1級の9段階評価となり、数値が大きいほど染色に対して堅牢性が優れていることになります。

国内の製品は流通基準をクリアした製品ですので、ほぼ色移りは起こりません。中国製品などで多く見られます。

今回の事例では、国内の検品工場の基準はクリアしていましたが、ブランド側の基準が厳しく、検品で不可となった製品です。
一般的な流通基準はクリアしていても、ブランドの基準をクリアできない場合は不良品となってしまいます。

アパレルメーカーの在庫処分事例


今回の依頼主は、某レディースアパレルメーカー様です。
ブランドの堅牢度基準をクリアできずに返品された在庫品の処分を依頼されました。
商材は、ワンピース、トップス、スカート、パンツなどレディースアパレル商品5型、約2万点です。
約2万点のアパレルとなると倉庫のスペースを圧迫しており、早急に引取りを希望されていました。
メーカー様としてもエコの観点から、廃棄処分はしたくないとのご要望があり、返品在庫一括で買取を行ってくれる業者を探していたそうです。

「堅牢度」検査不備の場合、見た目ではどこが悪いのかわかりません。
もちろん、国内の流通基準はクリアしています。
ほつれ・縫製不備などではないため、とても綺麗な製品でした。
ブランドの堅牢度検査で引っかかっていますが、弊社の検品でも十分A品として取り扱える製品です。

また、国内大手ブランドのOEM商品のため、ブランド毀損を絶対に起こさないようにしてほしいとのご相談されました。
在庫品にはブランドネームや下げ札が付いたままの状態で保管されていました。

今回はブランド毀損を防ぐため、ブランドネーム・下げ札などブランドがわかるものはすべて除去し、ノーブランドとして再販売しました。
数量も2万点と多かったため、小売店への卸販売で消化していきます。

見た目にはA品で、今季生産の商品のためトレンドにも合っていてかわいいものばかりです。再販先の小売店でも好感触で、売れ行きが期待できる商品とのお言葉をいただきました。

2022年8月に相談がスタートし、2022年9月に取引完了しました。
相談開始から現金お渡しまでの期間は約1か月です。
数量が2万点と多かったため、弊社物流倉庫のスペースの確保で時間がかかりましたが、在庫商品は一括で買取させていただきました。

【事例概要】
・買取商品:レディースアパレル5型(ワンピース・トップス・スカート・パンツなど)
・上代:5000〜8000円
・買取数量:5型 約2万枚
・買取単価:80〜120円
・再販規制:すべてタグカットしたため販売規制なし
・再販先:小売店への卸売り

ブランド毀損を起こさない在庫買取


今回のメーカー様は大手ブランド商品のOEM生産を手掛けているため、在庫処分によるブランド毀損を起こさないことが必須でした。
弊社では、ブランド毀損を起こさない在庫買取を行っております。
タグカット、ネームの付け替えなどお客様に最適な提案をさせていただきます。

アパレル商品は、国内の検査をクリアしてもブランドとしてNGとなることもあります。
消費者のクレームも少なくないアパレルでは、検査基準が厳しくなっているブランドもございます。
検品で弾かれた在庫を保有しているメーカー様はお気軽にご相談ください。

2022-10-01 | Posted in アパレル, ブランド品, 在庫買取

【著者紹介】 高橋隆亮高橋隆亮
株式会社ワールドトレードジャパン代表取締役

大学を卒業後、アパレルネットショップを開店。
7年後、在庫問題に悩まされ、個人事業主として在庫処分業を始める。
2013年株式会社ワールドトレードジャパン設立。
その後年間約200社以上の企業の在庫買取に携わる。